【読書記録】保育士おとーちゃんの叱らなくていい子育て
「保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」」
作者:須賀 義一さん
子どもを躾けること=叱ることと思っていた私に衝撃的だった一冊。
(かなり前に私がigですごく参考にしている@bonbei さんが紹介していて、読んだのがその数か月後、これを書いているのはさらに読後3か月です)
この本では、子どもをきちんと受けてめて満たしてあげることがまず一番、悪意のないことは否定しない、といったことが具体的なシーン(1歳の子が食事を床に落とす、小さい子のおもちゃを取り上げちゃうといったあるあるなシーン)への対処とともに紹介されています。
うちの子たちは、1歳ちょっと前くらいからやってほしくないことを分かったような顔してやるようになってました。
私は、それはダメなことなんだよとそろそろ教えなきゃなぁと思いつつも、ダメって言ってもやるだろうし、あまり否定的な言葉ばかり言いたくもないし、気が重いなぁと思っていました。
この本では、
「ダメ」と叱る代わりに、「そういうことされたらいやだ・困る」という形で自分の気持ちを伝える方がいい、その言葉を伝えたら結果を急がず、子どもが理解して、行動に反映させるのを待つ、そしてその行動をやめたら「ありがとう」と言って認めるのがよい、
ということが書かれています。
結局、子どもが理解して行動するまで「待つ」というのに忍耐力が要求されるのは同じなのだけど、「ダメ」「ダメ」と言いたくなかったし、待つってことが重要なのねとわかっただけでも、この本を読んだことは私にとっては収穫でした。
この方法を食事中に食器や食べ物をわざと落とす現象に適用していったら、3か月くらいしてようやく効果が出てきた気がします。
(なんで落としちゃうのか考えて、子どもにとって不要だとその時思うからだと気が付き、「邪魔だったらママに渡してね、落とされたら悲しいよ」と言い続けたら,私に押し付けて来るスタイルに少しずつ変わりました。もちろん日によりますが。)
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また、子どもを満たしてあげる、といったときにその満たすべき容量は子どもによって違うんだそうです
(本では大きさの違うクッキー缶にたとえられています)
双子あるあるなのかもしれませんが、うちは片方が圧倒的に甘えん坊な結果、手がかかるのはそちらで、もう一人は基本ご機嫌で一人遊びしていて
手をかけてあげられなかったのです。。。
(が、1歳3か月にしていきなり形勢が変わってきて、手がかからない方が猛烈に癇癪餅でてこずっています)
しかし、この本を読んで同じだけ手をかけることが必要ってわけでもないし、それが二人にとって平等ってわけでもないのだと気が付きました。
全体的なトーンとして、決して頑張っている保護者を否定するのでもなく、「こうあるべき」を押し付けるのでもない優しい形で書かれているのがうれしかったです。