kikirara-mamaのブログ

男女双子の育児記録です

【読書記録】「子どもの虫歯予防は食生活がすべて」

 

 

前半部分は子ども4人を歯磨きをせずに育てた歯科医師の著、後半は管理栄養士の著。

子どもが赤ちゃんの時から、どうしたら子どもの虫歯を防げるか、体づくりに貴重な子ども期の食と口腔内の健康をどう考えたらいいのかをぼんやりずーっと考えている中で、この本のことを知り、主に前半部分が読みたくて買いました。

子どもをあえて歯を磨かせず育てるってなかなかチャレンジングで興味がわきますよね。

この本を読む前から、歯科医の父に、「口腔内を中性に保てば虫歯は予防できる」という話を聞いており、できるだけ実践していたのですが、そのメカニズムとかは口頭で聞くよりも、この本で読んだ方が腑に落ちました。(単に私が音声情報に弱く、文字情報が得意なだけかも)

 

ものを食べると、①食べ物を栄養に虫歯菌が酸を作る、②酸が歯の表面を溶かす(脱灰)、③唾液により酸が中性化されて再びミネラルが歯につき守られる(再石灰化)、行われ、これがものを食べるごとに繰り返されるべきところ、③が作用する前に、②が続くことにより虫歯になるそうです。

食事してから3分くらいで②が始まり、その後唾液の力で口腔内のpHが5・5~5・7を超えると③に至るそう。

このメカニズムから言えることは、ダラダラ食べはダメ、ということ(飲料も含む)。

口腔内を酸性にさらす時間、回数を決めて食べることで虫歯は防げる、というのがこの本の前半部分のメインです。

そして、伝統食であれば、満腹感の持続性が高く、自然と虫歯のできない食べ方ができる、とのこと。

 

本の後半は、主に伝統食のすすめ、具体的に何を食べればよいか、の話です。

(要するに、パンではなく玄米を、という内容に読み取れました)

 

 

私は食生活・健康系の本は科学的な根拠がちゃんと示されていないと読む気になれないので、その点で、前半部分はあるべき食生活とそれにより虫歯が避けられるメカニズムがきちんと説明されていたのはとてもありがたく、読んでよかったです。(ただ、そこから伝統食につなげていく部分についてはやや経験則に訴えるところがあります)

 

本の後半部分については、この著者の他の本を読んだことがあり、100パーセントその通りと思えるわけではないものの(ちょっと極端かなとも思ってしまう)、子どもの食ポリシーについて、私の考えとある程度沿うところもあり、自信が持てるところもあるとともに、子どもに大人の食べ方を押し付けていたのかなと反省する点もありました。

子どもの食べムラは、その時の体調・運動強度によって体が必要としている分を食べているだけのことであって自然なこと、むしろ常に完食することは身体によくない、そうです。

本の後半部分の主たる主張であるパンではなく玄米を、についてはそんなこと言われましてもって思ってしまうところはあり、ここはまだ私の中で未消化です(無視するには気になってしまい、かといって完全実践もできない)。

パン美味しいし、作るのも楽しいし、子どもが進んで食べてくれるし、汚れなくて楽だし、ってのも事実なんですよね。

朝ご飯について、我が家では原則和食にしているのですが、明らかにそのせいで時間かかっている部分あるし、作る手間もあるので、毎日、「パン、牛乳、トマト、卵」って固定したら楽なのかとは今まで何百回も思っています。

日々の生活の中で、食事は大切だけど、そのほかのこと(私も子供も食事の時間を短縮してその分寝るとか、精神的充足のための時間に使うとか)も大事なので、バランス難しいですね。